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禁煙外来

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現在、禁煙治療薬の一つのファイザー社製チャンピックス®が薬局への入荷が無く治療が滞る状態となっております。また、一部でありますが、ノバルティス社製高濃度ニコチンパッチ®も入荷状態が不安定となっております。一般薬局で購入できるニコレット®:ニコチンガムは薬局によっては購入できる状態となっております。現在は禁煙治療を進める環境になっておりません。

この数年間はコロナ禍の折りで外出機会が減り、室内で喫煙することも多くなっている状態です。タバコヘビーユーザーの方は、ベランダ、換気扇の下、屋外、分煙ボックス・分煙区画あるいはICOSで喫煙している状態となっております。ここで以下の科学的事実を示したいと思います。喫煙後約40分は、自身の呼気より、たばこの煙を肺から排出しています。この科学的知見に基づき、奈良市役所では、喫煙後40以内のエレベーターの使用が制限されております。また、分煙ボックス内の喫煙においても、ドアの開閉により、PM2.5がかなり漏れ出ていることが実証されております。さらに、分煙を謳っているいるレストランにおいても、室内では米国環境保護庁基準に基づくと、全ての人が健康被害を受けるとする「危険」レベルに相当する高いPM2.5濃度になっていることが証明されております。このPM2.5の濃度は、社会問題となっている北京のPM2.5濃度をはるかに超える濃度汚染されている事も判っております。

喫煙はリスク要因別関連死亡者数においては、がん1位、循環器疾患2位、呼吸器疾患3位を占めております。またこれ以外の病気の原因となっていることも証明されております。喫煙による煙には、4000以上の化学物質が含まれ、有害物質250種類の中には少なくとも70種の発がん物質や、多数のフリーラジカル等があり、これらの物質により、がん、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、その他の健康障害の原因となっていることが、国内外の研究機関が疫学的、実験的研究から証明されています。

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特に、がんと生殖機能においては、国民の死亡原因の1位となり、少子化原因の一つとなる妊孕性低下も示されております。更に受動喫煙の影響もあり、妊娠中に化学物質に晒された子供達は、呼吸器系疾患に問題を残し、出生後もその子供の一生を左右される状態となります。喫煙している両親は、子供将来も考えて対応する必要があるのではないでしょうか?

喫煙は病気であり、喫煙者は患者さんなのです。禁煙がなかなかできないのは、ニコチン依存症(身体的依存、精神的依存)という薬物依存があるからです。喫煙は嗜好、趣味の問題ではなく、喫煙病(依存症に加え喫煙関連疾患)という病気とのとらえ方が必要なのです。  近年アイコスによる禁煙が社会に広がっておりますが、アイコスは禁煙にはつながらず、アメリカにおいては発売が禁止されております。ニコチンを除く多数の化学物質はそのまま体の中へ取り入れられてしまうためです。その事による喫煙関連疾患は防げないのです。

現時点で某P社のアイコスはアメリカ本国では発売が禁止されていることを知ってほしいです。その理由は喫煙による発がん低下が証明されないためです。翻って日本は、発売が許可されております。喫煙が100%がんにならないとの理由からです。この構図はアスベストの日本の厚生労働省の対応とミミックするものであります。アメリカの厚生労働省は、日本の発ガンの推移を見極めてから判断するとなっている事を記しておきます。
この時期、患者さんが肺癌が原因で亡くなりました。とても残念で仕方ありません。